四万十川の風に吹かれたい・・   2003年4月28〜29日 suc4-a02

突然思いついた。四万十川の新緑を見たくなって、風に吹かれてみたくなって、四国へ行こうと
思った。別府から愛媛県三崎町へのフェリーと考えたが、乗船時間が短い佐賀関と三崎を結ぶ国
道九四フェリーを選んだ。13時発を予約しておこうと電話を入れたが、フェリー事務所からは、
ガラガラだから予約は不要との連絡。早速余裕を持って10時の出発となった。
我が家から、杵築市、日出町、別府市、大分市を経由して佐賀関町国道フェリーターミナルまで
約2時間、12時に到着した。途中のコンビニで買ったおにぎりとパンを待合室で昼食代わりに
頬張り、12時40分の発券を待つ。フェリーを眺めたり、行き先の地図を眺めているうちに発
券のアナウンスが流れた。12時50分乗船開始。次々と車を飲み込んで行く。私も鯨のような
大きなお腹に飲み込まれて行った。
写真は佐賀関フェリーターミナル。むこうにそびえる煙突は日鉱金属佐賀関精錬所の煙突です。
フェリーは「豊予2」。平日とあって、バイク5台と乗用車20台程度、トラック4台でした。

国道フェリー
国道197号線
高知県須崎市−大分県大分市間
の国道。この間、大分県佐賀関
町と愛媛県三崎町間は海の上の
国道となり、国道フェリーが道
路の役目となる。この間28km
を70分でフェリーが結ぶ。
海峡は豊予海峡。関アジ関サバ
で有名な海流の速い海峡である。
船内は人もまばらな2等船室でごろ寝。テレビは大きな音でサスペンスものが流されており、や
やうるさい。船独特のあのディーゼルエンジンの振動が身体毎震わせて、軽くなった脳味噌が頭
蓋骨の中で泳ぎ回る。お世辞にも快適とは言い難い70分が始まった。必死に目を閉じて自己の
世界に逃げ込もうとあえぐが、なかなか思うようには行かない。あえぎ続けて、何度も寝返りを
打っているうちに時計は1時50分。あと20分・・船窓には佐多岬の絶景が左舷に続いている。
むっくり起きあがってその景色を眺めることにした。気の早い者は荷物を持って船倉の車デッキ
へ下りて行く。私は船が止まった事を確認してからゆっくりと車へ向かった。
船首のゲートがゆっくりと開き、眩しい外光が暗い船倉へ射し込んでくる。係員の指示に従って
次々と車は鯨の腹を抜け出して三崎の陸地へと逃げだして行く。

目的地変更
四万十川を目指した筈だったが、急遽こんぴらさんへ
と目的地変更となった。
なぜ?って、・・それはわかりません。きっと、三崎
の風が私の行き先を変えたんでしょうね。大きな風力
発電機がゆっくりと回っていました。三崎の風は実に
暖かくて、少し遠くまで行きたくしてしまったんです。
風車への石段を上っていると、初夏を感じて這い出し
てきた蛇が飛び出して来てビックリ。蛇君も私の足に
おどろいて再び藪の中へと消えて行きました。
丘の上から見る景色は霞んだ空気のせいで少ししかみ
えない。透き通った空気も良いが、霞んだ薄いカルピ
ス色の空気も良いと思った。
・・

大洲から善光寺ICへ・・琴平へ
車は愛媛県大洲の町から松山自動車道へ乗り入れる。伊予・松山を経由して目的地の善通寺ICを
目指す。通行量も少なく快適なドライブである。残念ながらこの松山自動車道は制限速度70km
/h。私の車速は80km/h手前にオートドライブをセットして走るが、後ろから来る車のすべ
てがアッという間に抜き去って行く。急ぐ旅でも無いし、のんびりと景色を楽しみながら走る。
車窓に広がる様々な緑を楽しみながら4時間あまり、目指す善通寺ICへ到着した。ここから今日
の最終目的地の琴平町へ向かう。国道319号線で7kmほどの筈だったが、少しばかり道に迷っ
てしまった。あちこち走り回って、琴平町に辿り着いたのは夜7時少し前だった。世の中ナビゲ
ーションシステムという便利な道具があるが、こいつに頼った楽なドライブをしてきたが、つい
この前こいつがいかれてしまった。それでこの始末。人間一度楽をすると何かを失ってしまう。
私の場合、方向を動物的な感で嗅ぎ分けていたのだが、・・こいつを失っていた。

昨年ここを訪れた時には、県体とかで、どのホテルや旅館も満杯だった。あえなく新居浜のビジ
ネスホテル泊まりとなった苦い記憶がある。今年はどこでも良いから泊まれる事を願いながら目
の前に見えた旅行案内所へ飛び込んだ。先ずは、安くて綺麗な温泉旅館を希望すると、早速心当
たりのお勧めに電話を入れてくれた。残念ながらすでに満杯との返事が返ってきた。すかさず、
少しは料金条件を越えても良いことを伝える。それではと、再度旅館に電話を入れると、今度は
空き室ありで即予約をお願いした。地図をいただいて目印を教わってそこを目指す。宿は目と鼻
の先。すぐに見つけることが出来た。ホッと一息。やれやれ、これでゆったりと温泉に浸かって
休める。我が家を出発してからここまで295km・・迷走を含めると308km・・少し疲れたが
気持ち良いドライブだった。
・・

今夜の宿はこんぴら温泉郷「紅梅亭」。
旅雑誌によると、最高ランクの人気の宿
らしい。館内は明るくてなかなかな雰囲
気である。早速チェックインだが、ロビ
ーのソファーに案内されて記帳する。
その間に抹茶とお菓子が準備されてサー
ビスされる。
なかなか・・お客の心をしっかり掴む演
出が良い。ロビーで働く従業員の教育も
きちんと行き届いている。
なるほど、旅雑誌の評価を納得する。
少し贅沢な気分を味あわせてくれる宿だった。ゆったりとした温泉、新しい畳の香りの部屋、感
じのいい仲居さんの言葉遣いと笑顔、寝心地の良い布団・・どれもなかなかだった。
唯一の不満は枕。こいつが私達夫婦には高すぎて、座布団に枕カバーをかぶせてやっと熟睡の条
件を得た。



夜の琴平町裏話
飛び込みの為にホテルの夕食が出来ないとの事
で琴平の町へ出た。こんぴらさんの門前商店街
を歩くが、食べ物やさんが見つからない。琴平
駅方面へ歩けば何かあろうと考えて駅へ到着。
時間は7時25分。されど何も無し。駅の売店
もうどん屋さんもすでに真っ暗。温泉旅館街と
いえば、どこへ行っても賑やかな夜の町がある
のだが、琴平は健全すぎる町のようだ。諦めて
戻る途中の川沿いにお好み焼きの看板を見つけ
て何でも良いという開き直りで飛び込んだ。


薄暗い店内には70過ぎのご夫婦がカウンター
の前に腰掛けて、私たちに目を向ける。カウン
ター席に腰掛けようとすると、テーブル席に掛
けるよう促される。指示に従ってテーブル席に
掛けた。
テレビは時代劇が大音量でうつしている。
イカ玉とタコ玉を注文する。早速冷蔵庫が開く
音がして、鉄板で焼き始める。その途端、魚介
類の微かな腐敗臭が漂ってくる。いやな予感が
私の隙間だらけの脳味噌に走る。家内もこの臭
いに気づいたらしく、鼻をひくひくと動かして
いる。やがて、二つのお好み焼きが運ばれてき
た。味気ないパックのマヨネーズを絞り出して
割り箸でつつく。先ほどの魚の腐敗臭が気にな
って嗅ぎ回してみるが、目の前のお好み焼きは
特に異常は感じな。されど、こいつが気になっ
て、2人とも半分も口に運ぶことなく箸は置か
れてしまった。空腹を満たすことなく、老夫婦
を気遣いながらソサクサと店をあとにした。愛
の貧乏大作戦を思い出して、少し気の毒に感じ
た。
空腹を満たすためにコンビニで果肉たっぷりの
夏柑ゼリーとあんパンとコーラを買い込んだ。
ついでに観光案内誌を見つけた。
ほとんどの店が5時には閉店と書いてある。
健全な町だ。・・


4月29日快晴・・こんぴらさん詣
旅館の部屋からこんぴらさんが見える。象頭山(521m)の中腹に社が少しだけ見えている。
てっぺんが平なその山の姿は像の頭に見え無くもない。

焦る気持ちを抑えて朝食をいただく。瀬戸内海でとれた生きのいいヒラメとサヨリの一夜干を小
さな七輪で焼きながらいただく。いい雰囲気の朝食が朝の気分をさらに良くしてくれた。盛りだ
くさんのおかずを残してしまったが、すこぶる満足な朝食だった。
ソサクサと着替えを済ませてチェックアウト。車は「紅梅亭」に残したまま、デジカメだけを片
手にこんぴらさんを目指す。

門前の風景
こんぴらさんの門前町には歴史を感じる建物を含めて楽しめるものがたくさんある。私の目もデジカ
メも楽しんだ。
左は老舗の造り酒屋「金陵」。金陵の郷として酒つくりの工程が見学できる。重々しい、風格のある
造りは歴史と繁栄を感じるが、下戸の私には酒造り工程は興味外。資料館は310円。年中無休。
飲兵衛さんにはここで購入も出来ます。試飲ですか?・・さあ、どうだったかな。
右の写真はうどん屋さん。ここの造りもなかなかの歴史を感じるが、元々うどん屋では無さそうに感
じた。力強くうどんを打つ工程が見物できる。威勢のいいお姉さんに誘われるが、国東半島出身の私
には、朝からうどんは・・
 
どこの参道もお土産さんで賑わっているが、
こんぴらさんには大きな特徴がある。
それが坂である。その坂の両側にそれぞれの
お土産屋さんが階段状に並ぶ。石段365段
目の大門までの両脇に続いている。
その長く続く石段を誰もに上っていただく為
に「石段かご」なるものが用意されている。
石段登り口から大門までで上りが5千円、下
りが3千円、往復なら6千5百円となる。
御本宮までが785段。あまりたしにはなら
ないが、人に見られる恥ずかしさを覚悟で乗
れば良い思い出になるかもしれないと思った。
身体の不自由な人にはなかなかありがたい乗
り物であろう。
参道にはまだまだ沢山の見所がある。
「山中象堂」の讃岐一刀彫の実演販売や、灸まん本舗「石段や」等々・・灸まんとは、あの熱いお灸
の形をしたお饅頭です。
おやっ?と思う装飾用の刀専門店もありました。それぞれのお店のほとんどが年老いた店主が椅子に
腰掛けてにこやかに挨拶をしてくれます。気持ち良い朝のこんぴらさん詣でになりそうです。



こんぴらさん
ここらで、こんぴらさんの説明をしておきましょう。
こんぴら宮
さぬきのこんぴらさんと親しまれ、海の守護神として
多くの人々に信仰の厚い神社です。
有名な石段は、御本宮までが785段、奥社までの総
石段数が1,368段と書かれていました。
大門
365段目の石段の上にそびえる神域の入り口。高松
藩主の寄進によるものとされる。
5人百姓
大門をくぐると素晴らしい桜並木が広がる。その神域
の中での商いが許された5件の飴屋が店を開いている。
元気のいい元お姉さんが大きな飴売りの声を掛けてく
る。商売の元は、加美代飴と呼ばれる昔ながらの飴で
ある。
私が通過したときには通りを挟んで賑やかな世間話が
飛び交っていた。
書院
江戸時代初期の建立。300年以上の歴史を持つ入母
屋づくりの社殿である。館内には丸山応挙の障壁画を
はじめとして、襖絵などの文化財が数多く展示されて
いる。
入場料が必要・・大人300円
旭社
見事な鳥獣の彫刻で飾られた入母屋造りの社殿は重厚
で威圧感さえ感じる。完成までに40年の歳月をつい
やしたとあるが、納得のゆく威風堂々の勇姿である。
本宮
讃岐の町を見下ろす絶景がすばらしい。
大物主神と美徳天皇を合祀している。明治11年に改
築され檜皮葺き。大社関棟造り、内部は蒔絵で飾られ
ているそうだ。


大門

大門をくぐるとその先は神域。荘厳な
空気が漂う空間に少し土色を残す壁と
重々しい屋根が切りとる新緑の風景が
美しく映えていた。ここまで365段
少し汗が滲んで来た様に思える。
・・・・


書院から
・・・・
書院の庭には真っ赤な山ツツジの花が
重厚な門と見事な色の対比を見せてい
た。
一休みしてまた上る。白い発泡スチロ
ールの箱を下げた頑丈な若者が私たち
を抜き去って行く。箱の中身は魚と見
た。溶けはじめた氷が水となってたれ
ている。大漁のお礼か、大漁祈願だろ
うと想像した。・・その後を追う。


旭社
金比羅大権現時代の金堂として知られる。
天保8年(1837年)建立。二層入母屋
造りで銅瓦葺きの建物は可憐な社殿である。
上層の屋根裏や柱、扉のいたるところに巻
雲や鳥獣、花卉、人物の豪華な彫刻が施さ
れている。
楼上の「降神観」の額は清国の書家王文治
の筆といわれ、十辺舎一九(江戸時代の戯
作者)が「こんぴら道中膝栗毛」の中でこ
の額を見たと記してあるとか・・


こんぴらさん本殿

785段を上りきると讃岐の平野と瀬戸内
海が広がる。残念ながら今日は霞んで見え
ない。それでも目を凝らすと微かに海が見
える。
象頭山の森が私の頭を気持ちよく冷やして
くれる。ここまで千歩近く足を動かして、
私の身体を持ち上げてこそ味わえる快感で
ある。この健康を感謝して、柏手を打って
頭を垂れた。・・爽快な気分になれた。
今日の本殿は境内の工事中。安全の柵が張り巡らされて景観は今ひとつ。少し裏の方も見ようと
境内を探検する。なんと、あの堀江謙一氏のモルツマーメード号が奉納展示されている。空にな
ったアルミ缶で作られた太陽電池搭載のハイテクヨットである。よくぞこの小さな船でエクアド
ルから東京までを無寄港で走りきったものだ。・・こんぴらさんの御陰かもしれない。



二年越しのこんぴらさん参拝がかなった。
実は、中学だったか高校だったか、修学旅行で
こんぴらさんに来たのだが、記憶にない。
その記憶を引き出そうとしたが、全くよみがえ
って来なかった。
いい宿に泊まって、いい温泉を楽しんで、いい
人々に会って、爽快な気分を味わって、・・・
良い思い出を785×2だけ足に刻んだ。
信仰の強さと、神に願う弱さと、そのバランス
の上に生活するたくましい人々と・・その腰と
味のバランスがが讃岐のうどんなのかもしれな
い。・・良い天気で良かった。


こんぴらさんから祖谷渓へと向かう
こんぴらさんから下山した時間は10時だった。県道32号線を池田方面へ南下する。
ひたすら山間の道を走る。途中、財田町の道の駅「空の夢もみの木パーク」に寄った。ここはタ
ケノコの里らしく、沢山のタケノコが並べられていた。買って帰りたいが、ここからじゃ少し遠
い。帰り着いた頃には干物になっているだろうと諦めた。何を思ったか、中国産の殻つきピーナ
ッツを買ってしまった。
県道は新緑が眩しい。窓を開けると爽やかな新緑の香りをいっぱ
いの風が吹き込んで来る。深い谷の斜面に刻んだ32号線を快適
にかける。
途中後を走るバイクに道を譲ってそのバイクの後走となった。
ちょうど良い速さで絶景の中を鳥のように駆け抜ける気持ちよさ
を味わう。・・爽快・・

11時ちょっと前に阿波池田町へ到着した。あの高校野球で有名
な池田高校のある土地である。そいつを一目見ておこうと、商店
街の道へ入った。少し狭い町の中をゆっくりと進むと、土讃線池
田の駅へ辿り着いた。土讃線は土佐と讃岐をつなぐ山岳鉄道であ
る。是非一度全行程を乗って見たいと思う。
早速駐車場に車を入れて駅を散策する。まず目に飛び込んで来た
のはボンネットバス。ここから祖谷渓かずら橋までの定期観光路
線を走るバスのようだ。大勢の若い観光客が乗り込んでいた。
駅構内を覗くと、そこには新入社員が研修中。初々しい姿に真新
しい制服がよく似合っていた。・・ここは井川さんのふるさと。
バスはいすゞ製のボンネットバス。11時発、昼食込みで5,200円
(2003年4月末現在・・池田観光のホームページより転記)
 →阿波池田駅 11:00発→大歩危峡舟下り(昼食)11:35〜12:45
 →石の博物館「ラピス大歩危」12:50〜13:30→平家屋敷 13:40〜14.10
 →かずら橋観光 14:25〜15:10→小便岩:祖谷渓谷→阿波池田駅前 16:20着予定

15分ほどの駅前探検を終えてかずら橋を目指して出発。・・何が何でも池田高校を見ておきた
いと探す。あった、あった、道路右手の高台に池田高校発見。これで安心してかずら橋を目指せ
る。県道32号線の吉野川沿いを快適に走る。ここでも新緑と渓谷を流れるすみきった水の色が
私たちを癒してくれる。




秘境祖谷渓/平家落人の生きる村
山腹を這うように続いた道を快適に走り続けて来た。
辿り着けば絶景の渓谷景観。青い空には一筋の飛行機
雲。まばゆい新緑と空を映す水の青が美しい。
祖谷川に架けられた高さ15m、長さ45mのカズラ
で編まれたつり橋である。足下は丸太越しに水面が見
える。歩く度にゆれる橋はスリルがある。橋を渡る料
金は500円。そんじょそこらの遊園地のアトラクシ
ョンよりはお勧め。やまは新緑、水は青、空気はマイ
ナスイオンをたっぷり含んで、身体に良い条件をすべ
て供えた癒しの空間・・癒されそうな祖谷・・

旨いもの情報
祖谷そば・・地元産のそば粉と聞く。香りも味も最高
との事だが、食欲進まず。また、丸ごとのソバを鶏肉
の出汁で煮込んだ雑炊も美味とのこと。道端の食堂で
いいにおいを発していたアメゴの塩焼きも良いかも。

知恵者
道路を歩いていると、売店のお姉さんが「こちらへど
うぞ、近道ですよ」と声をかける。その誘いに近道へ
と入る。そこは売店の中を通ってまた元の道路へとつ
ながっていた。確かに近道だった。商売が上手い。

ちょっと悔しい話
かずら橋の地域に入った途端に駐車場の看板と客引き
のおじさん。歩いて3分との言葉に、車を預けて歩き
だした。いや、結構な距離。そのうち駐車場と200
円の看板。遠いうえに400円が納得できずに悔しい
気持ちになってくる。よくよく考えてみると頭のいい
商売である。一番最初ならその先がわからない客には
値段の比較が出来ない。悔しいが、よく考えられた商
売であった。・・完敗、完敗、あなたに乾杯・・


帰路
実は、こんぴら参拝を終えて下りきったあたりで電話が入った。親戚の者が入院とのことだっ
た。今日明日ということも無いということだったので、祖谷渓をまわって、三崎からのフェリ
ーで急遽帰る事にしていた。しかしながら、天気予報では強風注意報が出されて、風が強くな
り始めた。船が欠航では困ると考えて陸路での帰還と決めた。もう一度瀬戸内海側に出て、し
まなみ海道から本州に渡り、山陽道経由で九州へと戻ることにした。先ずは、吉野川沿いに高
知県大豊まで南下し、ここから高知自動車道を経由して松山自動車道から今治へと向かう。こ
こから先はただただ運転手の役割のみ。写真はフロントウインドウ越しに家内が担当する。
しまなみ海道
今治−(来島海峡大橋)−大島−(伯方・大島大橋)−伯方島−(大三島大橋)−大三島−
(多々良大橋)−生口島−(生口橋)−因島−(因島大橋)−向島
来島海峡大橋
大島亀老山展望公園から大島大橋を望む。
白くカルピス色に霞んだ景色の中に薄っす
らと来島海峡大橋が見えた。
毛無島、小式志島、式志島、中渡島、馬島
そして今治が眺望できる。きつい登りを7
分ほど上ってきたが、最高の眺めを楽しむ
事が出来た。さっさと通り過ぎずに、是非
ともここからの眺めを楽しんでいただきた
いお勧めの場所である。
私たち観光客は容易く四国と本州を往来で
きて便利になった。島の人たちの生活はど
う変わったのだろう。
多々良大橋
瀬戸田PAの名物、甘夏ソフトクリーム
をなめてみました。程良い爽やかな柑橘
系の味が魅力です。ただし、冷たすぎて
途中ギブアップしました。真夏なら最高
と思います。
やっと九州へ
ただ今9時ちょっと前。目の前には関門橋。
この橋を渡れば九州です。こんぴらさんを
出発てから11時間あまり。・・わー、九
州は遠かった。
我が家まで残り2時間程かな?
安全運転で帰ります。関門海峡のこの橋を
渡れば我が家に着いた気持ちになれます。
なぜって?・・後は橋のない地続きなんで
す。少しお腹も空いてきました。トリップ
メーターは遠に500kmを越えています。
我が家まで何キロかな?
お疲れモードも度を越せば快感?
苅田あたりで遅い夕食をとりました。消化のいいソバにして・・消化の良くない天ぷらを
付けて・・旨かったのなんのって。
そこからさらに我が家へと夜道をひた走りました。
我が家に着いてみれば、トリップメーターは690km・・今日の走行距離でした。
我が家の風呂にドップリつかりました。良い気持ちです。・・
お休みなさい。・・・ただ今11時30分です。